多自然川づくり現地研修会に参加しました

国土交通省の中部地方整備局(以下,中部地整)では,3年ほど前から「多自然川づくりの意識継承」を目的としたテキスト・事例集を独自に作成し,あわせて若手職員を主な対象とした現地・座学研修を行っています.

トヨタスタジアムの目の前を流れる矢作川.現地研修の様子.

今年(2022年)の現地研修は,12月2日(金)に,トヨタスタジアムの目の前を流れる矢作川で行われました.研修生は,中部地整管内のあちこちの事務所から集まった本年新規採用~7年目くらいまでの若手職員です.私は,有識者3人のうちの1人として参加してきました.本研修会は,若いうちから研究者とのつながりを持っておく,という狙いもあるようです.

国交省または若手職員に限ったことではありませんが,それまでの人生で川との接点がないままいきなり「河川管理者」になっているというケースは珍しくありません.また,最近は業務をこなすのに忙しく,河川管理者であっても川をよく観察する機会が少ないそうです.そんなんで環境を含む良い河川管理ができるのか?そんな懸念から,この「多自然川づくりの意識継承」が始まりました.

河川整備の現場を見て,若手職員が研究者や先輩職員と一緒に考え,同時に川そのものも学ぶ,とても意義ある研修だと思い,毎年協力させていただいております.私自身も楽しく,学びと刺激があります.