長良川流域協議会で最新アユ研究を報告!
12月からまったくブログを更新できずにいました.4月以降のための色々の準備と,進行形の仕事で,心の余裕が...
ま,それはさておき,
2025年2月12日,「世界農業遺産「清流長良川の鮎」推進協議会 長良川鮎資源管理・増殖部会(長良川流域協議会)」にて,アユの最新研究を報告してきました.部会の設置者は岐阜県.メンバーには長良川流域のすべての漁協組合長も入っています.実は,この部会で話すのは3回目でして,研究成果を漁協の皆さんに知っていただき,面白がってもらったり,紛糾してもらったりするのはもちろん,岐阜県によるアユ資源管理に活用していただくための,大変貴重な機会です.
今回の話題は「産卵親魚はどこから来たか?」.長良川扇状地の産卵場に集まってきたアユ親魚が,①天然遡上か放流か,②流域のどこで育ったのか,③どこ育ちがどれくらいの割合で親魚群に含まれているのか,について報告してきました.サラッと書きましたが,②と③は,アユの長い研究史の中でも,初めての成果です(ということは世界初!).産卵場に集まってきた大事なアユが,流域のどこからやって来たのか,これまで知る術はありませんでした.
このブログでも,研究の着手段階から時おりつぶやいてきた「耳石のSr同位体分析」を使った成果です.富山大の太田民久さんとの共同があって初めて成立した研究成果です.只今,論文投稿中.詳細はいずれ,このホームページで解説いたします!