第23回北信越現地ワークショップに参加(講演)しました

2025年10月9-10日,長野市で開催された応用生態工学会 第23回北信越現地ワークショップ「流域治水の観点から上下流の連続性を考える」に参加しました.

1日目のワークショップでは「河川生態系に対する気候変動影響と適応」と題して講演しました.2025年7月刊行の「河川ダイナミクスの生態学~動く川が育む生物多様性の保全~(森誠一 編)」の1章3節に執筆した内容をベースにした内容です.今回は,私の研究は脇に置いといて,関連知見の現在地と,激甚化する水土砂災害に備える治水等対策(適応策)のやり方次第で,将来の河川生態系の良し悪しが決まる,というようなお話をさせていただきました.

2日目の現地見学会では,令和元年東日本台風で決壊・被災した千曲川沿いの長沼地区をはじめ,上今井地区の遊水地(建設中),長野県が進めるため池の低水位管理地などを回り,各所で進められる流域治水の実践を学ばせていただきました.百聞は一見に如かず.

今回は,私が長野県に来てから初めての現地ワークショップであり,各関係機関の方々と交流し,まだ知らぬ現場を見て・感じる絶好の機会でした.皆様のお陰で,この地におけるこれからの研究・教育活動にとって大変有意義な時間となりました.ありがとうございました.